愚問愚答

無限

「でも、流動が複雑に絡んでいるといっても、絡んでいることによって変化するとは言えない」 「流動はぶつかりあうことがないから?」 「そう。合流はすれどぶつかりあうことはない」 「行為と流動は接触しないのかな」 「それはちょっと違うでしょ。行為に…

一本線じゃないんだ

「流動はなにによって変化するんだろう」 「私たちじゃない?」 「違う。私たちは流動に沿ってるから」 「流動に沿っていても変化させることができるとは考えられないの? 意図的にできないっていうだけで」 「大小様々な流動が絡み合ってると考えるならそう…

はいずる

「卵が先だ。現状自体は動かないから」 「胞(泡)は動くと」 「うん。あと、胞は何重にも重なってるものが多いと思う。単体で存在するものは少ないだろう」 「少ないっていうか、ないんじゃないの」 「そうかも。あと、これ、本質・性質の話ととても似てる気…

ええい、ままよ!

「神を否定することってなんか難しそう。神を肯定することよりも難しそう」 「神を肯定するのも難しい気もするけど」 「いやいや、その存在を証明しろというなら難しいだろうけど、存在を肯定するってことならさほど難しくはないんじゃないかな」 「そっか、…

いたいいたい所

「何事も基礎が大事だよね」 「そうだね」 「お前は基礎がないよね」 「……」

多分、存在は2つに分かれ、そこからまたいくつかに分かれる

「何かの存在を証明するときにさ、証明する側が存在している確証がないから存在の証明はできないって考えてたじゃんか」 「うん」 「でもさ、証明する側の存在の証明は必要ないんじゃないかなって思った」 「うん? 証明する側は存在していなくてもいいって…

私は描の絵を猫いたか

「天才でもどんな大馬鹿野郎でも、真理に近づく可能性は等しいって思うんだなあ」 「自分が大馬鹿野郎だから、そうであってほしいってだけなんじゃ」 「そうなのかもしれないけどさあ」 「どうせ、天才も馬鹿もここのものだからって理由なんでしょ」 「いや…

ばうばう

「触れることは存在の証明にならないかな」 「知覚したらってことでいいの?」 「うん」 「難しいとは思うけど。自分の中での証明にならなるんじゃないか」 「自分の中っていうのは」 「自分にとっての、自分を基とした、というような」 「自分の中にってこ…

らりらりィ、らりらァ

「お煎餅食べようとしたらさァ、湿気ってたんだよォ……」 「へえー」 「私の気持ちも湿気っちまったァ。湿気ったお煎餅って嫌いだよ」 「うんうん、美味しくないもんね。私、ボッソボソの林檎が嫌いだ」 「ああ、あれもマズイ」 「ねえ、美味しいとかマズイっ…

「自覚している自分(「人」としての自分)と、自分自身(自我としての自分)にズレって生じるのかな」 「肉体と精神にズレが生じるかどうかみたいな話だね」 「そうかも。肉体の自分と精神の自分にズレが生じるかなってことかも」 「肉体の自分は、なんだか入れ…

ぼうげん

「私の言ってることって妄言かな」 「いや、暴言かもね」 「やっぱり、証拠がないんだよ。たしかにあるとは思うんだけど」 「逆に証拠って必要なのかな」 「必要でしょう」 「なんで」 「証拠がなければ存在を証明することができない」 「でも、お前の指すも…

「『私が私じゃないとしたら、あなたはあなたと言い切れるのか』っていう歌詞の歌があるんだけどさ、どう思う?」 「内部から外部を否定している感じがするなと思う」 「意識(認識)する私が、意識されている私を否定する?」 「いや、違うとも言えないけど、…

泥沼

「感覚を越えたものはあると思うのに、目の前のものしかなくても大丈夫かも、とも思うんだけど」 「またかよ」 「これってなんでなんだろう?」 「分離させてるからじゃないの」 「見方を?」 「そう。感覚を越えたものはあるという見方は思考。眼前のものの…

むかちかこわい

「神の存在も怪しい」 「も?」 「神も私たちと同等の存在だと思ってたけど、それさえも怪しい」 「いないと?」 「見えないし」 「見えなくても宗教は神の存在を肯定してるよ」 「そうだけど、なんか。目に見えるものが全てと言っていいんじゃないかなって…

あれ? なんで人って喋るの!?

「ねえねえ、うちの周りに野良猫がいるんだけどさ、会うと一言だけ……喋るんだよ」 「一言だけ?」 「そう、一言だけ。あとは普通にニャーって鳴くの」 「へえ、変な猫だねえ。どんなこと喋るの? 難しいこととか喋ったらスゴイね」 「いやあ、それがさあ、『…

正面向いて、向き合えよ

昨日のつづきのような、つづきでないような。「自我自体が肉のような……」 「肉と性質は違うモノなの?」 「いや、違うとも言えない」 「じゃあ同じなの?」 「かといって全く同じとも言えない。性質のとある一部・種類の名前というのか…」 「主観的なものを…

汝、サンズイにオンナと書いて、汝

「“自分”って邪魔じゃない?」 「“自分”がなくなるのが怖いくせに、何を言う」 「まあ、そうなんだけど、なんか邪魔くさい気がする」 「どう邪魔なの」 「例えば見方の統合についてだって、自分がなければ躓くことなかった」 「いつぞや片方がなくなることは…

振り向きざまに、かかと落とし

「色んな物事を擬人化すれば、少しはわかりやすくなったりしないかな」 「うーん、取っつきやすくなるかもしれないね」 「じゃあ、まずは でかると を擬人化してもらいたいよね」 「残念なことに、それ最初から人だから」

犬が尾を振り駆けてくる

「ねえ、影って光を遮ってできるものじゃん? ならさ、それって存在している証明にならないかな」 「何故」 「だって、そこに“ある”から光を遮ってるわけでしょ」 「そうだね。でも、その影が存在している証拠がないとダメでしょ」 「…………」 「…………」 「いま…

頭蓋骨に肉をつけていく作業

「存在を証明してくれ〜って歌詞の歌があるんだけど、存在って証明できるのかな」 「何の存在? 存在の存在? モノの存在? 自分の存在?」 「まずはモノの存在」 「そこにあるというだけじゃ証明にならない?」 「あるってことは存在しているってことだもん…

低レベルだと咲う花

「…で、どうなの? 存在と存在しているものの話は」 「存在しているものと存在には隔たりがある」 「何故」 「隔たりがないと、同一のものとみなされるから。Aという物体はAであって、Aという存在ではないもん」 「でも、Aの存在はAという物体があってこそ存…

おんぼろろ、おんぼろぼろろ

転覆。

主観以外を証明してみせてよう

「神って全知全能であるんだから、全知全能でもなんでもない人間である個人が神と同等なんておかしいんじゃないのか」 「いやいや、おかしくないと思う。だって、世界の存在を根本から消し去るんだよ。ただそれ一つだけで、十分神と同等だと私は思うよ」

対話の“対”がない…!

「宗教だろうがオカルトだろうがそれって問題ではないんじゃないか。ぶち当たってるのはそれ自体でなくて、それを説明しようとしている君なんだし。要するに、君自体が問題。っていうか、諸悪の根源みたいな、ねえ」 「……」 「その前にやることもあるし、ち…

え? 不知火なんて知ラヌイよ。

逆に、全く話さなくなってみたら…? やっぱり二度と話せなくなってしまうだろうか。それとも話せるようになるだろうか。 【1】 「対象をつかめないから自分に向くのか、自分に向くから対象がつかめないのか。対象と自分が繋がるというのは言い訳?」 「繋が…

愚々

「他人を理解できない」 「何故理解できないのか」 「難しいから」 「それ以前に、理解しようと思ってないのではないか」 「そうかもしれない」 「何故理解しようとしないのか」 「理解すると、自分が浸蝕されるように思えるから?」 「なぜ浸蝕されるように…

表裏

愚問愚答

限りなくそれに近く

愚問愚答 「確証も何もないのに、それをあると断言することってどうなんだろう」 「ないという確証もないから、それを否定することってどうなんだろうって言えるんじゃないかねえ」 「あるともないとも言えるここって、なんだか変な感じがする」 「また“感じ…

無性に鶏の唐揚げが食べたい

愚問愚答 「異質と同質と安定って何かしらの関係があると思う」 「同質と安定がつながっている?」 「多分。でも、同質なんてありはしない」 「全て違うもの同士?」 「そう」 「でも種類、層での同質はありえるんじゃないの?」 「考え方による。ありえると…

理解されえぬ実感

愚問愚答 「ここがわたしの意思だとしたらどうでしょう」 「それはない。ここはあなた自身だから。それにあなたに意思はない」 「ないというのが意思を超えるということであれば、意思を含むと考えられるのではないですか。そして、その意思の“動き”がわたし…