多分、存在は2つに分かれ、そこからまたいくつかに分かれる

「何かの存在を証明するときにさ、証明する側が存在している確証がないから存在の証明はできないって考えてたじゃんか」
「うん」
「でもさ、証明する側の存在の証明は必要ないんじゃないかなって思った」
「うん? 証明する側は存在していなくてもいいってこと?」
「極端な話、そういうこと」
「じゃあ、存在しないものが存在するものの証明をする場合もあるっていうことになるの?」
「それはちょっと違う。存在を証明する側が何か存在を証明するとき、存在を証明する側が存在しないとしても構わないってことが言いたい」
「答えになってないよね。どう違うのさ」
「存在を証明する側が存在していないとしたら、存在を証明される側も同じ意味合い*1で存在はしていない。けれどその存在の有無は、存在を証明する側から存在を証明されるものへの影響はない。存在が証明されれば、例え二つともが存在していなくても存在していると言える」
「存在していないのに存在していると言えるのはおかしくないの?」
「存在の仕方に種類があると思うんだ。証明できる、証明しあえるのは同じ種類のものだけなのかもしれない」

*1:言葉が不適切