らりらりィ、らりらァ

「お煎餅食べようとしたらさァ、湿気ってたんだよォ……」
「へえー」
「私の気持ちも湿気っちまったァ。湿気ったお煎餅って嫌いだよ」
「うんうん、美味しくないもんね。私、ボッソボソの林檎が嫌いだ」
「ああ、あれもマズイ」
「ねえ、美味しいとかマズイっていうのも性質なのかな」
「あー、性質じゃないと思う。性質と精神・自我って、接触するのかも」
「接触して、美味い・マズイが現れるとね? じゃあ、これらはなんなんだ」
「いやいや待って。今一番大事なのは、性質と精神・自我が接触するということだよ」
「そうかなぁ〜そこかなぁ〜」
「これで繋がりができたわけだし、精神・自我にも性質のような役割やら働きが考えられそうじゃないか」
「飛躍しすぎやないでしょうかねえ」