知っている人の皮を被った理屈

どこかの講堂にいる。ステージ上で某と自分が1曲ずつ歌を歌い、席にいる人々にどちらかを選んでもらう。最初に某が歌う*1。すると、どこからともなく正装の人々が大勢現われ、歌を鑑賞し始めた。歌が終わり、自分の番が来る。何を歌うのか何も決めておらず、焦る。歌い終わった某に舞台袖で、いつも歌っているような歌でもいいのかと尋ねると、場の雰囲気に合ったものの方が好ましいと返された。司会者のような人に同じことを尋ねても、やはりあまり良い色を示さず。でも、絶対にダメというわけでもないということだったので、どうしても今歌いたくて仕方がない歌を歌うことにした。そして「ハッピーエンドに憧れて」、熱唱。今までいた正装の人々は消え失せ、私の歌を聴いている人はまばら。歌うというよりも、叫ぶと言った方が適切な歌い方で、大声で感情込めて歌い上げる。しかし、人々は半ば聴いていない。
審査。審査のときは人がそこそこいた*2。人々は皆表と裏に○と×が描いてある札を持っていて、某を選ぶと○、私を選ぶと×を上げることになっている。こんなにたくさん人がいるなら、1人……いや4,5人くらいは私を選んでくれるんじゃないかと考えている内に審査に入った。某を選ぶ人の挙手、○の札が一斉に上がる。次、私への挙手。静まりかえる中、若い男性がひとり、少し面倒くさそうに×の札を上げた。4,5人なんて思い上がりも甚だしいと恥ずかしく思うのと同時に、その一人にとても感動したのだった。

*1:バックコーラス有り。なんだか神聖な感じの曲?

*2:感覚として、100人を越える数。