正剣

市民体育館のようなところを覗くと、ちょうど剣道の大会をやっていた。そして高校のときの同級生Aさんが面を付けて立っていた。久しぶりと声をかけると、私の順番がもうすぐくるよと言う。対戦表を見ると、今は第4試合目で私の出番は7試合目。どうしても出たいが、防具がない。そこで一緒にいた母に頼む。家に帰って防具をとってきてくれと。母はしぶしぶ車で家に帰り、私は竹刀を持って外で素振りをして待つことに。素振りをしていると、向かいにある道場の窓から後輩のK君がこちらを見てニタリと笑い、どこかへと消えた。私はそれを見て「体が動くのか」と言いたいのかと思った。
7試合目になったが母は来ず、顧問が私に言った。「試合ができないなら、ちゃんと言え。(相手選手)不戦勝!」。すみませんと頭を下げ、場面が変わる。母に「面倒くさくなって、持ってこなかったの?」と聞くと、母は悪びれもなく「わかっちゃった?」と笑った。

なんだか頻繁に剣道の夢を見る。