華麗なる選択

一気に涼しくなって嬉しい。

私は暖かいよりも涼しいほうが好き。

 

子どもの頃「うんこ味のカレーとカレー味のうんこ、どっちかを食べなきゃいけないとしたらどっちを選ぶ?」というような「究極の選択」について友達と話したことがある。多分、大体の人がそんな話をしたことがあるはず。

私は今でも時々考える。

しかししかし、絶対に考えることを放棄する選択がある。

それは「暑いのと寒いの、どっちがいいか」という選択。

どっちも嫌!

どっちも耐えられない。快適に過ごしたい。

じゃあほかの選択はちゃんと選べるのかというと、そうでもない。

最終的には「どっちも選ばない」で終わる。

「カレー味のうんこ」と「うんこ味のカレー」だって、食べなきゃいけないのなら「うんこ味のカレー」だろう。

だって味はカレーでもうんこはうんこ。

食したら病気になる……いや、下手したら死ぬでしょう。

それに味がカレーでもうんこだってわかってるんだから、絶対飲み込めない。

でもさぁ、じゃあうんこ味のカレー食べるといってもさぁ、いくらカレーでもうんこ味じゃ食べられないよ。

味がうんこならニオイだってそれでしょ。

もうそんなカレーはうんこだよ……うんこなんだよ!

うんこになってしまったんだよ!

悲しいけれど、こいつはもうカレーではないんだ!

やっぱりこんな選択は間違ってる!

我々はおいしいカレーを食べるべきなんだよ!

インド人に謝れ! カレー商品作ってる会社に謝れ!

カレー万歳!カレー万歳!

おいしいカレーを食わせろ! おいしいカレーを寄越せ!

わあああああああああ!

こうしておいしいカレーを求める民衆の声は天高く響き渡るのであった。