血湧き肉躍る感じ、これを誰にぶつけたらいいのか!

地元中学の剣道の予選大会を見てきた。やっぱり間近で剣道を見ると、やりたくなって仕方なくなる。試合を見ていても、ただ中学生が羨ましいだけで全く面白く感じられず、ボーッと見ていた。剣道から離れている今、中学高校とよく剣道続けてたよなあと思っていたが、今日試合を見て当時頑張っていた理由がわかった(思い出した)気がする。あの感覚だった。
また剣道やりたい。まだ剣道が好きだとわかって嬉しい。

剣道の試合を見ていて、自分の過去を振り返っていた。
でも、中々具体的なことって思い出せない。ポツンポツンと良い思い出・嫌な思い出、思い出せることはあるのだけど、何月何日にどんな人と何を話したのか、どんな稽古をしたのか、何食べて、何を学んだのか、全くわからない。当たり前と言ってしまえば当たり前のことなのだけど。
本を読んだとき、その本の内容を忘れると読んだ意味がない、全てを覚えていなければいけない、と考える時期があった。そんなん中々短期間でできることじゃない、でも覚えないと意味がない、どんどん読まなくてはいけない*1と。でも、そうじゃないんじゃないかって最近になって思うようになった。
今までの経験だとか思い出や思いって、ドロッドロに溶けたマグマみたいなものになって心でも脳でも奥深くに脈々と息づいてる物なのではないかと。ドロッドロに溶けてるから中々掴めないのだけど何かの拍子にポコッと出てきたり、違う形になって表れたりする。
要するに、忘れていると思っていることも我身の内で息づいているのではないかなってこと。無駄なことって、ないかもね。
これはこの本の熟成の話からきているんだろう。この本は面白かった。知的創造のヒント (ちくま学芸文庫)

*1:勝手に自分を追い込んでいた。