馬鹿の立場

これから先役立つよ、と『日本文学史序説』をオススメされた。でも、勧めた直後に「私は読んでもサッパリ解らなかったけど。すごく難しい」と勧めた先生は笑った。教授が読めないものを私が読めるとは到底思えない……。でも折角勧めてくれたのだし、訓練だと思って読んでみとも言われたし、読んでみようかと考えている。顎。多分、また進んでは戻って進んでは戻ってをくり返して、最初のページに押し戻されたりするんだよ。

(少なくとも私にとって)難しい本を読んでいて、ふと八つ当たり的なことを思った。もっと馬鹿にも解るように説明してくれないもんか、と。でもすぐに思い直した。書いてる人たちは、馬鹿に語ろうと思って書いているわけではないから、こんな文句は何にもなりゃしない。最初から何かになるとも思ってないけどさあ。


理解することは、食べることに似ている*1。誰が何の本で言っていたか忘れてしまったが、かたい本を読めないのは“顎が弱い”からだと言っていた……と思う。私の顎、弱すぎて笑える。いや、笑えない。
今まで読んだものは私の糧になったのかなあ。

*1:他にも“食”と繋がるものがある。接触、性的なもの、暴力性など。