轍魚

急に不安に襲われる。何か話すことがあるはずなのに、出てこない。何かが不安を煽るのだけど、うまく言葉にできない。
全ては感覚であると思う。それは身体も含めての話。精神も身体も感覚。触れることのできないもの、それがどっしりと腰を据えて*1、私のなかにある。外に求めるか、内に求めるか。もはや内外は関係のないものであるのかもしれない。外も内もなく、あるということ。一体。外にあり内にあり。他との区別の根本的なところが溶ける怖さ。ひとりあそびの怖さ。平面のような簡素さ、紙のような簡素さ。にごり。黒でなく、白。

*1:存在感があるわけではない。ただそこに確実にあるという感覚がある。