箱庭の魚

いくら難しいことを言っても簡単に呑み込まれる。“ここ”という一括りにしたものは、シンプルなんだと思う。イメージで言うなら一枚の紙。簡単にくしゃっと丸めてしまうことができる。それの中身は複雑でぐちゃぐちゃしてるものなんだろうけどねえ。
自分はその中身については上手についていけないと思う、ついていってないとも思う。なぜか。それは残念なことに私の能力の問題。これは一種の思考停止だ。あまりよろしくない。考えることができるなら、私は考えているかもしれない。でも考えられないから、今こうして興味なく突っ立っているのかもしれない。逃げ道として考えを展開しているのか。
でも、何から逃げるというのか。無知? 完全な思考停止? 答えを出そうとすると、今までの考えが噴出してくる。呑むか呑まれるか。何が優位に立つかで足下が変わってきてしまう。そしてその足下は変わらない何か。完全に戻ってくる。


最初から全ての道は閉ざされている。閉ざされているどころか、道など存在していないのだ。ただ狂へ。