あの本は読んだ、あとはレポート(という名の感想文)を書かなくてはいけない。引用必須だって。もう読みたくない。読みたくない。読みたくない。でも単位は欲しいから書く。でももう手にも取りたくない。胸掻きむしられるような感覚を好んで感じようと思えない。頭痛くなる。登場人物に物申したくてたまらなくなる。純粋さにも暴力性が宿ってんぞ……
自分の解決すべき点が見つかり、心が少し軽くなった。ここにある以上、唯一の武器は大切にせねばならない。ここのものであるけれどそれは捨てられないんだし、疎かにしても近づくことはないし。
