順番前後で止まる

性質は有無と同時に濃淡もあるんだろう。
濃ければ濃いほど、芯から遠ざかる。
……ように見えるが、実は遠ざかっても近づいてもなくて、ただひとりあそんでいるだけ。
自分の尾っぽを追いかける犬みたいに。


今すごく久しぶりに近くに感じた。
せっかく作った砂の城を、波が一瞬にしてさらってった。
ライオンが一瞬こっちを睨んだ。
諦めた時点と突き抜けた先が同じ所。