自虐はわらえねえよお

体調悪いまま寝ていたら、電話が鳴った。
登録名なし。出てみると「ひさしぶり」との声。誰かと返すと、知っている人だった。友人と言うべきなんだろうか。
1月に「お前の将来が一番見えない」「これからどうするの」などと馬鹿にしていた人。
結婚するらしい。
今は何しているかと尋ねられ、フリーターであることを伝え、即答で申し訳ないんだけど式に出られないと申し出た。しかし「ご祝儀とか気にしないからおいでよ」。他の人にも声を掛けるから相談してみな、と。
そいつは大嫌いだが、おめでたいことだ。おめでとうと思う。おめでとうも素直に言えた。
1月のこともあって、そいつのことは正直嫌いだ。電話を切ってから素直に「お前が嫌いだ」と言えばスッキリしたのだろうかと後悔した。言ったら逆に、自分の嫌な部分に絶望する気もする。結婚報告でそれはないだろう、いくらなんでも。
私は十二分に嫌なヤツだ。
とにかく、また、困った。
でも、そいつも友人も、なんだか幸せそうでいいなあ。
純粋にそう思う。