胎児の反抗、母胎の抱擁

答えもなければ意味もないし、利益なんてものもない。何度でも同じことをくり返す。何も何もない。一つの総括的な答えなんてない。あったとしても、それは空洞なガランドウな玉でしかない。人それぞれの持つありとあらゆる答えが全て正解であるとも言えない。間違ってはいない、しかし、それによって構築された“総体”に意味がないことに変わりはない。根のない大樹。

意味のない根本に根付く私も、意味のないもの。意味のない流れに意味をつけて苦しむってのもおかしいはなし。意味をつけなきゃ生きていけないのに、意味をつけると苦しくなるとは。意味意味意味意味。無意味の上に成り立つ意味が、無意味を超克することはあり得るのだろうか。否、ありえない。
母胎の抱擁。母胎を食い破ることは不可能だろう。ただ耐えるしかない。

救いなんてない。慰めしか、ない。